Projects
流れ桜
NAGARE SAKURA
清らかな川の流れのほとりに桜の木が咲き誇る地に
その建物は建っています。
桜と川の流れをモチーフに制作しました。
橘 智哉
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清らかな川の流れのほとりに桜の木が咲き誇る地に
その建物は建っています。
桜と川の流れをモチーフに制作しました。
橘 智哉
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今回はクライアントである牧病院 牧理事長と対談しさくらへの思いや和への考え方などお話を伺いました。
そのお話をもとに病院という設置環境の中で牧理事長の思いが患者さんやその家族の方々また職員の方へ伝わるように心がけて制作しました。
橘 智哉
After hearing Dr. Maki's thoughts regarding the "Wakon Sakura" project, I set out to incorporate a sense of "Wa" or "social harmony" on my tin canvas through images of cherry blossoms. I hope this work will inspire a feeling of familiarity and calm among the patients and staff.
Tomoya Tachibana
Interview
この春に錫の製品で都知事表彰を受けるなど国内外で活躍している同級生と会う機会がありました。彼のショールームで会おうというので、行ってみると錫の壁に無数のさくらや菊、梅などの小さい花々が流れるような模様が打ち込まれた作品があり「是非、牧君に見せたかった。おもてなしや相手を思う和の心を世界中に伝えよう思い製作した。」との事。
なぜか「これがさくらだったらいいのに」と思いながら、まるで花見気分で彼と一晩語り明かしました。
帰福してからもさくらのことが頭から離れませんでした。牧病院の敷地内には桜の木があふれています。病院の患者さんや職員のみならず、我々の心の中には、さくらにある美しさ、華やかさ、はかなさや凛とした強さなどのイメージがそれぞれの過ごした年月とともに積み重なっているのではないかと思いました。
一方、私自身は病院の運営で常に合理性を求められています。しかし、こういう合理性を追求すればするほど自分自身のなかにあるそれと相反する魂のようなものを感じざるを得ません。自分の根っこにあるなにか日本的なものを、合理性を実現させかつ支えるものとして昔から今までずっと大事にしてきたことに気づき、この和の魂を作品に表現してもらったなら患者さんや職員のみならず作品を見た人達へ思いが伝わると感じました。
上記のようなイメージで病院に「和魂 さくら」という題で作品がほしいと同級生に伝えたところ、トントンと話が進み、作家の橘先生とお会いしてイメージを伝え製作していただきました。錫というのは年月を経ると古錫(こすず)といって味わいが出ると聞いています。「和魂 さくら」が病院に関係する人たちの想いとともに年月を重ねていくことを思うと大変楽しみですし、私自身も合理性の中に埋没しないように「和魂 さくら」とそれに重なっていく皆の想いを大事にしながらすすんでいきたいと思っています。
2014年 牧病院 理事長 牧 聡
In the spring of 2014, I met my old classmate, who is the president of Tashiro Alloy. I visited his showroom, where I was astonished to see beautiful works of art made of tin, forged with traditional Japanese images like plum blossoms and chrysanthemums. My classmate had wanted me to see these creations as he felt they portrayed the essence of Japanese culture -"Omotenashi" and "Wa".
After saying goodbye and returning home, I still could not get the image of those beautiful creations out of my mind. I thought how wonderful it would be to have such art work in my hospital.
Cherry blossoms, the national flower of Japan, have always held a special place in my heart. My hospital is surrounded by cherry trees and every year, my patients and staff enjoy their beauty and fragrance.
I have always felt that my work requires a high level of skill and efficiency, but at the same time, an element of spirituality. It is this feeling of spirituality that I felt when I saw those unique artistic creations and so, I decided to commission Mr. Tachibana to create a cherry blossom version for my hospital.
"Wakon Sakura" is now a part of our daily lives at the hospital and gives pleasure to all who gaze upon it. It continues to inspire me in my work and my life.
President of Maki Hospital, MD Maki Satoshi